2013年04月21日

砂時計 Ⅱ

Part 3

ひとつのくうかんが みたされてゆくと
ひとつのくうかんが からっぽになってゆく

いんりょくは ふたつとも
みたすことは できないの
ふたつとも みたされることは
ふかのうなことなのね

ひとつだけ 
みたされているはずなのに
からっぽのくうかんが さみしくて
もうひとつを みたしたくなる
そんな ふかんぜんなくうかんを
ながれたり もどったりして
ときは すりへってゆく

みたされることのない
ふたつのくうかんが
ほどよくバランスをとりあうために
わりきれないものが
うまれてくるのだろうか

なにかをひとつ みつけたら
じかんはゆがみ ゆるやかに
なにかをひとつ うしなったら
じかんはねじれ ゆびさきにうずもれて
ひとすじのみちに たばねられ
なにを つみかさねてゆくのだろうか

そこには むしょくのくうはくが
さばくのように ひろがっていただけ……







Part 4

いきどまりに見えていた空には
ひとつぶの空間がひらいていた

からっぽの空をかんじたら
世界をひっくりかえせばいい

地面にあいた ありじごくを通り抜け
ながれながれて ひとつの空間に

気がつけば いつだって
いつのまにか からっぽの空へと
たどりつく

こころには こんな空間が
きっと いくつもあるのだろう

ひとつぶが つながるために
えがかれた ほそい道すじに
知らない空白と知らない空白は
知らないうちにつながって
生まれていたのは
交わす言葉のひとことだった

そのひとことの速度は
むきあうものを左右する
かたつむりの這う音のように
にじが消えるため息のように
移り変わる一秒の表情

あなのあいた地面から
風の色をさがして
知らない時間をのぞいてみる

あなのあいた空から
流れ落ちた砂をそっと
ゆびのすきまに重ねていた





posted by 水月 りら at 19:34| | 更新情報をチェックする

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