2013年05月23日

さくらしぐれ

さくら ちらちら まう
はなかぜに ちらちら まう
いくひらの はなびらのすきまから
きえそうなわすれものに てをかざす
あおいそらが ちぎれてゆく
まばゆいひかりに ゆめはちる
まう はなびらに ほどけたきおく
しんじゅいろに しぐれちる

さくら ちらちら まう
おぼろつきよに ちらちら まう
ひとひらの はなびらにうつろう
うすれたなくしものに さまようよ
ぐんじょういろのやみに とけていく
ぼやけたあかりに ゆめはわれ
まう はなびらは もどらぬはへん
うすらいのごとく くだけちる

さくら ちらちらまう
はなのあらしに ちらちら まう
いくひらのはなびら はなふぶき
ほのかにくるう うつろなやまい
てのひらに ぬるくこぼれおち
みあげると あなたは
とおい はながすみ
まう はなびらの まぼろしあわく
みなもにゆれる はないかだ





posted by 水月 りら at 21:27| | 更新情報をチェックする

櫻しぐれ

春風はあなたの吐息
あなたの呼吸で目を醒ます
ずっと夢を見ていた蕾は
ひとひらずつ夢を捨てながら
夢のような花びらひらく

陽光はあなたの囁き
あなたの囁きで桜色を想い出す
ふくらくむ蕾に封印されている
何百年の樹齢の生きた証
無数の花に籠められている

青空はあなたの姿
あなたの広さに咲き乱れて
あなたの深さを抱きしめる
何度生まれ変わっても
櫻はあなたの永遠を覚えている

朧月はあなたのぬくもり
闇夜をやわらかに包み込む
夜露の沁みるやさしさは
花冷えが伝えてくれる
泡沫の肌寒さは櫻のため

あなたに愛されて散ってゆく
風の吐息にくちづけながら
素肌をあなたの色に染め
時を葬るあなたの影に
ひとひらひとひら墜ちてゆく

過去の花びらも未来の花びらも
今の此処にしかないことを
あなたは知っている
あなたは櫻の夢の創生者
花吹雪はあなたの願い

櫻(はな)の世から時雨れて消えて
櫻は 久遠の形 無の花の
あなたのところへ舞い降りる






posted by 水月 りら at 12:13| | 更新情報をチェックする

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