2013年06月30日

アブラノ ハッカ

ミズヲ カケテハイケナイ
アブラカラ ハッカシタ ホノオ
ネツヲ クワエスギテ
モエアガル

ミズヲ カケテハイケナイ
ガスコンロヲ オフニシテ

トッサニ キイテイタノハ
アナタノ コエ

トッサニ
ナベノフタヲ スル
パット キエテシマッタ
ヒノ ウミハ トオザカル

フタヲ スルト
キエテシマウコトヲ
オシエテクレタノハ
マギレモナク ワタシノ 
センザイイシキニ ヤドル アナタ

タチドマレナイ ホノオヲ
ケスタメニ リョウテデ
ツヨク ダキシメテ
リユウト リクツニ
フタヲスル
キエテユクカラ

ミズニ ナガレルコトノナイ
キョコウト マボロシガ
アブラニ ハッカシテ
ミズデハ キエナイ
ホノオハ ソンザイシテシマウ

タスケテクレタ アナタハ
ホノオノ カナシミヲ シッテイタノ
ナミダヲ ヌグウヨウニ
フタヲシタノハ 
アイスル アナタダッタ




posted by 水月 りら at 22:08| ポエム | 更新情報をチェックする

2013年06月28日

あいしあう

あいまいなあわいをつなぐ 
ひかりとかげの わかれめから
あふれるりゆうが こぼれてくる
いつも ふれあっている
はてしなく はかりしれないのに
ぬくもりとなのり てのひらにつつまれる 
それは つかみどころのない 
かんかくから うまれてくるのだろう

ひとつぶのしずくが ガラスをつたい
ながれおちていく ひたむきなちんもく
そのじょうはつしそうな かんじょうは
ひとすじのみずの あしあとのように
うまれてくるのだろう

こころのいずみから うまれてくる
あわのようにきえそうなかんじょうに


みかくにんひこうぶったいのようなものを
とばしつづけている
てとてをつなぎ ゆびとゆびをむすび 
そっとたしかめあう

さだまらない ふたりのおんど
きまらない みらい
ゆれうごくとびらを 
わかちあっている
あふれかけた すいへいせんに 
まっすぐに まもられて
めざめるつぼみに そっとみずをそそぐ

ぶきような ふるまいも
みちてはかける ことばではないことばも
へいこうせんの かちかんも
すれちがいながらまじわる かんせいも
まるごとのみこんで 
にぎりしめている



あいしあう…それは
かげろうのような ともしびで
そこしれぬうみのふかさのように
ゆるしあいーーー 



やがて
ゆるしはいらない 
たしかめなくても
つつみこむ 
ふたりはうちゅう






あいしあう 

ひとつぶのしずくが
ガラスをつたう
ひとすじの みずの
あしあとのように
うまれてくるのだろう

さだまらない おんど
きまらない みらい
たりない ことば
すれちがう なみだ
ゆれうごく とびら

かげろうのような
ともしびを
そこしれぬ うみの
ふかさで

  ささげあう
posted by 水月 りら at 22:42| | 更新情報をチェックする

2013年06月27日

長靴

余裕のある感触が好きだった
水溜りを駆けまわることも
水はねを気にしなくていいことも
好きだった
雪道のサックサックという足音も
大好きだった

大雪の町から長靴を履いて
電車に三時間揺られた
賑やかな駅には オシャレなブーツが
足早に過ぎていく
居場所のないコンクリートの階段に
響くカン高い靴音たち
路上を木枯しが吹き抜ける

だけど 
わたしの足は温められていた
あなたの内側から湧きだす熱が
骨まで包む
ほかほかと体の芯に語りかけている

あなたが あったかいよ

白い息を吐いたら
零れ落ちてきた 








posted by 水月 りら at 20:20| ポエム | 更新情報をチェックする

2013年06月26日

光と影

燃料タンクにつめられた
ガソリンの夢は爆発だった
時限爆弾は音のない世界に
仕掛けられていた
知らせてならない時刻を
取り戻さなければならなかった
光と影の存在は盗人には
聞こえることはないように
設定されていた
如何なるものも類似の呪縛に
溺れてゆくのだろう
形を破壊しようと
目論んでいたけれど
光と影はこわれない
光は護る
高次の闇が偽善に浸水しないため
影は強い信条を光から吸収して
光は影を 影は光を
高低を一対とする波動を
音のある世界の暗黒は
いつも無傷を求めて弱くなる
だから光と影は音無き所から
爆弾の時限装置に耳を傾けて
平行線をたどり存在する
手のひらにはつかめない空間に
届けたいものたちのために
無限に流れ無限に生きている
爆発の行方を秘めて
伝わるものに伝えている
届けられる現象は
影だけが届くことはなかった
影を愛する光が届けられていた
宇宙が生まれた瞬間から
二卵性双生児だった光と影




(短詩篇)


燃料タンクにつめられた
ガソリンの夢は爆発だった

形を破壊しようと
目論んでいたけれど
こわれない光と影

無限に流れ無限に生きている

掌につかめない空間で
平行線をたどる光と影

宇宙が生まれた瞬間から
二卵性双生児だった光と影




posted by 水月 りら at 21:53| | 更新情報をチェックする

2013年06月21日

いのち

生まれた命
いくつものてのひらに 
つつまれてゆく
てのひらのぬくもりに 
ゆびのやわらかさに 
ふれるほど 
「生きたい」とゆめをみる

あなたの瞳がうるんだら
あなたをとりかこむ瞳も
ゆうやけのように 
うるんでゆくだろう

ひとりの命は
むすうの光にささえられ 
てらされて 
まもられて 
みちびかれ
かがやいてゆく 
きみの命

ひとつの光から 
むすうの光へと




posted by 水月 りら at 23:32| | 更新情報をチェックする

2013年06月15日

ポエム 5篇

  そらは

おほしさまが きらきら
ちいさいひかりで きらきら
まばたきしながら きらきら
ほら ぺちゃくちゃ
みんなで おはなししている
そらは おほしさまのおうちだね

おつきさまが ぴかぴか
まるいひかりで ぴかぴか
みちたりかけたり ぴかぴか
ほら きまぐれに
かたちをかえても にこにこ
そらは おつきさまのおうちだね

おひさまが ぽかぽか
あったかいひかりで ぽかぽか
おれんじいろの おはようと
りんごいろの おやすみと
ほら あめがふると
なないろのにじが できるよ
そらは おひさまのおうちだね





靄(もや)
 


なんおくもの瞬間を 
生き抜いたとしても
一秒先の答えは どこにもないだろう
理性化した感情の パラドックスに
すべての答えが 記されている
人間の感性と理性は相反するが
感性と理性の一体化の感情は
神から舞い降りてきたもの
感性を無視した紛い物の理性を
創り上げて人間は
靄に飲み込まれている






循環(リング)

食べたものの夢や記憶は 
脈打つ血の流れに 溶けて 
わたしのからだを 
ひとまわり 巡ってゆくから
満たされてゆく 
おなかいっぱいに



時計の針

時計の針は たえまなく 
追いかけ合っている
ひかりの朝も そよ風の午後も 嵐の夜も
愛し合っていても
愛し合っていなくても
時計の針は めぐりめぐる 
因果のように 追いかけ合っている



ハードル


生まれたままを生きていても 
生まれたままが逸脱であるのなら
歪んだ光は 何に屈折すればいいのだろう
僕らは 生まれたままにしか 生きてはいけない

誰かと比較するくらいなら
純粋な逸脱を選択するのが僕
虚構を創り出す観念がハードルを
ドミノ式に倒してゆく
純粋な歪みの問いかけは
紛い物には聞こえていない







posted by 水月 りら at 21:31| ポエム | 更新情報をチェックする

2013年06月13日

つばめ

つばめは ひながかえると
せっせこせっせこ えさをはこびます

ひなたちは くりくりおめめで
おやどりのえさを まっています

おやどりが かえってくると
おおきなくちで わいわいないて
えさを もらいます

ひなたちは むくむくとまあるく
そだっていきます
すから はみだしそうになりながら

おやどりは おおきくなったひなたちに
せっせこせっせこ えさをはこびます

まっているのは おやどりだったのでしょう
ひなどりがすだって
はばたくひまで



posted by 水月 りら at 22:07| ポエム | 更新情報をチェックする

2013年06月12日

夢追い人

まちわびたはるに はるかぜは
まどろむつぼみを ゆりおこす
ひとひらのはなびらを よぶこえに
いくひらのはなびらが めをさます

あわいひかりに いざなわれ
はるかぜは はなびらにふれてゆく
はるかぜに くすぐられ 
さくらのはなびらは ゆめおいびと

いっしゅんのゆめを おいかけて
そらいちめんに さきみだれる
あざやかな いのち

わかれたくないと
ささやきふく はるかぜに
こわれても おいかけたいと
ねがう ちいさなはなびら

 あいと いのちと
 どちらを えらべばいいのでしょう?

はなれたくないと かぜはささやいて
ちいさなはなびらを うばうように
ちらちら ちらせてゆく

そばにいたいと はなびらは
うしなういのちを ささげて
いのるように かぜにまいおどる

 あいと いのち
 どちらを えらべばいいのでしょう?

かぜにまう しゅんかんが
かぜとむすばれてゆく ひとときなら
まぼろしのように きえてゆく
いっしゅんで あったとしても

さくらは あいを
えらんでいるのでしょうか?

ふたたび おとずれる
まちわびた はるに
また あなたにであうため
また あなたにうばわれてゆくために




posted by 水月 りら at 18:03| | 更新情報をチェックする

2013年06月10日

たからもの

わらいながら
てをつなぎ
なきながら
だきあっていた
ふさぎこむものを
あたためて
ぶつかるほどにしっていた
あなたのなかの
あなたのわたし
あなたのなかの
あなたではなかった
わたしを

あふれるほしぞらも
ほしのみえない よぞらも
わたしのすべてを とおして
あなたは えがいていた
あなたらしくなるような
わたしを

ほっきょくせいをめぐる
ななつぼしと カシオペアは
じゅんすいと ふじゅんの こんとんから
あなたではないものを けずりおとし
ほんとうのつよさを レリーフにする
かんぜいされた
ヴィーナスのかがやきに

「きみに あげたいものは
たべたら なくなる
チョコレートでは なくて
よぞらをながめる しゅんかんだけ」

よぞらがうまれるまえから
あなたとわたしは しっていた
なにげない たからもの
それは くりかえし
ほくとしちせいで すくっている 
こぼれるほどの
あつい じかん






posted by 水月 りら at 21:37| | 更新情報をチェックする

2013年06月09日

ねがい

うごかなくなった ひだりてを
みぎてで にぎりしめて みえないあすが 
よわいためいきに とけていた

「生きられるだけ 生きられるまで
 生きたいままに 生きていけるだろうか」

そのつぶやきに ひとつのこたえだけを
あのころのわたしは さがしていた
うしなうことが まるで
すべてであるかのように おもいこんでいた
いまなら ほんとうのわたしをつたえられる

 あなたのなかには わたしがいるよ
 だから あなたのかなしみを
 わたしも かんじているよ
 あなたのなかの わたしが、と


まどのそと とびたつ しろいとり
ふたりでながめていた
びょういんからみえる やまのたいぼくに
ときどき やってくるのだといっていた
あのとりがやってくると
あんしんするのだと あなたのかおは
ほころんでいた
 
 
 
 

 あのとりは このびょういんの
 やまいをせおう おおくのひとを
 なぐさめていたのだろう
 けれど あのとりは そのことを 
 まったく しらずに 
 あのたいぼくに かえってくる


みぎてで ささえて
ひだりてを ふっていた あなた


とびたち とおくなる しろいとり
すうじかんごには また、かえってくる
つばさに しんらいとはげましをあたためて
あのたいぼくに とまっているのだった





posted by 水月 りら at 21:07| | 更新情報をチェックする

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