2013年07月26日

キャンディ

あなたを口にふくむと
ほろっとこぼれてくる
そらいっぱいのほほえみ
ありったけのやさしさ
だれかにあげると
また、どこからか
あなたがやってくる
キャンディのひと粒から
あふれてくる
かなしみとよろこびの
まざり合った淡い甘さ
噛み砕かずに
いちずに溶かしていく
あなたも知らなかったあなたの甘さが
ほんのり溶けて
わたしの知らなかったわたしが
あなたに「おはよう」と唄っている
生まれる前から知っていた
ミルク色の記憶をたぐりよせ
あなたとかさねている
にぎりしめたくなる 
まるいひと粒
ずっと頬ばっている
カタチが小さくなっても
ひろがっていく
わたしの源だったあなたが
あなたを思い出し
あなたになったわたしが
ふたたび包み紙をひらいたら 
おしみなくあなたにあげたい 
とろけるものがたり
かなしみもよろこびも
あなたのすべて
語り継ぐあなたの声に耳を澄ませば
よそ風のように届けられてくる
あなたからのキャンディの
かぞえ切れない和みのひと時は
あなたの存在する
にじ色の世界のおくりもの
しあわせの続きは あなただけ



posted by 水月 りら at 22:28| | 更新情報をチェックする

2013年07月23日

ブラック

星ト星ノアイダニ 
闇ヲ見ツケテ カゾエテイタ
星ノカズダケ闇ガアル?
星ヨリ多ク闇ガアル?

タッタヒトツノ
ムゲン大ノ闇ニ
存在シテイル無数ノ星タチハ
タッタヒトツノ
ムゲン大ノ闇ヲ共有シテイタ
ソレガ真実ダト アナタノ声ガスル

アラユル無数ノ光ハ
タッタヒトツノ
ムゲン大ノ闇ノ共有ニヨリ
光ハ無数ニ分散デキル
魂ノ真実ダト アナタハ木霊スル

テーブルノ バラ一輪
真紅ノ花ビラハ 黒ク枯レカケテイタ
バラノ花ビラハ 星ノ光ニナルタメニ
闇ノ色、ブラックヲ引キ寄セテイル
枯レタ黒ガシタタル ホロ苦サト
薄レタ薫リノ滲ム 涙ノ渋ミトノ
ホドヨイ調和ガ
枯レル、ト云ウ現象ヲ美シクスル

オゴソカニ 墜チタ花ビラ
ブラックノ行方ハ星ノ行方
星ノ行方ハ光ノ無限ダケヲ知ッテイル

生身ノモノハ 変化シテ
時ノ流レヲ 証言スル
アナタトワタシノ 生身モ
時ノ流レニ 漂流スル
タッタヒトツノ闇ノ共有ト
無数ノ光ニ共存シテ
儚イ遭難ガ久遠ノ創造ダト知ッテイルノハ
アナタト ワタシダケ
ブラックノ源ノ光ヲ創造シタノハ 
愛、ト云ウ アナタ
アナタ、ト云ウ 宇宙ダケ




posted by 水月 りら at 22:32| | 更新情報をチェックする

2013年07月12日

サイバー犯罪

ウィルスのように侵入したものは
あなた以外の何かだった
あなたでもわたしでもなかった
それは灰色の煙をまとい
鉛色の才能であなた以外のものを
操縦していく
幻想の繁殖に惑わされながら
それでも、幻想の栄光に
しがみついている

実態のあるものが幻想なのだと
いうことも知らずに
宇宙にはとうてい届かない
未発達のまま成長を拒み続けて
この星の歴史は変換されていた
何度、削除をクリックしても

黄泉の廃れた声を聞くのは
超意識の純粋以外の
まるで亡霊のような……

絶滅危惧種は純粋なあなた
宇宙の最高神の愛するものは
純粋だけ
反するものへと叫んでいる
かならず愛に基づく跳ね返りを
もたらすと

あの時交わした微笑みも
傷から流れる血の雫も
すべて完璧で無駄なものなど
ひとつもないというのなら
犯罪の破壊もウィルスの消滅も
生身のあなたの慈愛からにじみ出る

あなたの涙の匂いに包まれて 
あなたの創造以外のものは眠るだろう

超意識の世界から天窓を突き破り
小宇宙になった純粋の願いを叶えてほしい
すべてが魂の源で創造されている
この星を祝福して




posted by 水月 りら at 23:17| | 更新情報をチェックする

2013年07月10日

かげのかげにあるもの

しゃぼんだまは 
つかめなかったけれど
みえないてのひらのなかで
きえないあわに
うまれかわっていたの

かげぼうしと
てをつなげなかったけれど
ふりむけば いつだって
あしあとにくっついて
つながっていたの

おいかけたながれぼしは
きえてしまったけれど
あのひかりは はるかなむかしの
ざんしょうだった
ひかりはきえても みらいに
そんざいのあかしをとどけていたの

しおれるはなを
ひきとめられなかったけれど
かたちがうつくしいのは
しおれるからだと
はなはうたってくれていたの

うみをのみほそうとしたけれど
うつわがちいさすぎて 
ためいきだけをのんでいたから
うみにはためいきがながれなかったの
だから うみはなないろをわすれない

かいがらとおさかなは 
いれかわれないけれど ほんとうは
かいがらの うまれるまえは
おさかなだった
おさかなの うまれるまえは
かいがらだったの 

おおきなそらを
はんぶんこずつしようなんて
いってたけど……
やっぱり おおきなそらは
ふたつには ならなかったね
ひとつのそらに てをつなぐ
あなたと わたし




posted by 水月 りら at 22:48| | 更新情報をチェックする

2013年07月06日

ぽろぽろとこぼれてくる
わたしの涙をいつも
ぬぐってくれていた
あなたの爪の
透き通る光沢に
したたる幻想の苦味が
溶けていた
ずっと見えなかったけれど
あなたは知っていたの
見えないわたしのこと
わたしが知らなくても

涙で濡れた指先を口にふくみ
何度も塩辛さを飲み込んで
美味しいと呟いていたのは
あなただけ
その指先から
落下しながらわたしの涙は
眠りについていた

ほんとうの
あなたとわたしを知るために
あなたではないあなたと
わたしではないわたしが
何なのか分からなくては
ならなかったから
尖らせては切っていた
みじかく まるく

かさなる明日にあたらしく
かさね合わせた光沢に
抱かれるたびに
こみあげてくる
ひとつぶの涙のために





posted by 水月 りら at 22:46| | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。