2013年07月06日

ぽろぽろとこぼれてくる
わたしの涙をいつも
ぬぐってくれていた
あなたの爪の
透き通る光沢に
したたる幻想の苦味が
溶けていた
ずっと見えなかったけれど
あなたは知っていたの
見えないわたしのこと
わたしが知らなくても

涙で濡れた指先を口にふくみ
何度も塩辛さを飲み込んで
美味しいと呟いていたのは
あなただけ
その指先から
落下しながらわたしの涙は
眠りについていた

ほんとうの
あなたとわたしを知るために
あなたではないあなたと
わたしではないわたしが
何なのか分からなくては
ならなかったから
尖らせては切っていた
みじかく まるく

かさなる明日にあたらしく
かさね合わせた光沢に
抱かれるたびに
こみあげてくる
ひとつぶの涙のために





posted by 水月 りら at 22:46| | 更新情報をチェックする

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