2013年08月22日

窓ガラスにひとすじを描いて
消えてゆく滴
いくつもの雨粒が窓を濡らすと
滴は打ち上げ花火の
枝垂れる光路のように
瞬間を流れ落ちてゆく
何処かでふたたび生まれ変わるために
滴はいつも表現している
すべてのものは表現するために
生まれくることを静寂に伝えて
何処で出逢っても
滴は水の破片であることを
表現する

川の水を掬う
指のすき間から 
ポタポタと零れた水の破片
水のすべてに戻り
破片の純粋は水のすべてに
おなじ純粋を知ってゆく
川は流れる
ありのままの水であることは
純粋だけを表現する
地上の渇きを潤いにして
水は純粋の美を惜しみなく差し出し
水で在り続けようとする

遥かな過去も未来も
あなたの体内を循環(なが)れる
一滴の水はわたしの分け御霊
あなたの胸が熱くなると
瞳から溢れる
いくつものひと粒は
あなたを想うわたしの破片
とどこおらずに奏でている
透明のメロディーを
めぐり輪廻(まわ)るあなたの内宇宙の
涙になってあなたを愛している





posted by 水月 りら at 22:03| | 更新情報をチェックする

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