2013年11月03日

銀河のひとしずく

最果ての囁きは
いつも最善の風向きを伝えてくれる
それは静寂の木霊を響かせて
竪琴のかすかな音色に似ている
あなたの手のひらに舞い降りると
煌く馥郁を身籠る蕾となって
鮮やかな花びらが目を醒ます
蔦のように幻想が巻きついた指さきに
数え切れない億年の歳月を篭めて
花びらから零れ落ちてくる
銀河のひとしずく
それはあなたの故郷の源の
誰にも触れることのできない片隅から
ぽとりぽとりと滴る透明な愛の種
そしてあなたとわたしが心を交わすほど
あなたとわたしがいつの時も
辿り着くことのできる
果てしない最果ては愛の形象を歓迎する処
限りある輪郭の創造は
あなたとわたしが愛し合うことを
永遠とするために繰り返されてきた
ひとつの世紀末が終焉を迎えるたびに
あなたの手のひらには零れてゆく
銀河のひとしずく
金銀の虹の輝きは最善を選択していた証の光
だから指さきに絡ませた暗黒を
観ることができるのだろう
輝きは輝きだけを求めることはなかった
計り知れない時の流れに
形象の持たなくてはならない時間を
無形に巻き戻しては、輝きは輝きを知り
そこに生じた暗黒を慰めることも知ってゆく
そして、ふたたび
あなたの手のひらに零れてゆく
銀河のひとしずく
とどまることを知らずに
最果ての花びらに溢れては雪の結晶のように
あなたに刻まれてゆく
無数に繰り返しても止むことなく
あなたから美という形象は生まれようとする
どれほどの嵐や波乱を潜っても
あなたが生まれるだけで
最果ての静寂はぬくもりの囀りを木霊する
そして、ふたたび、
あなたとわたしのかさねた手のひらに
目覚めた花びらから零れ落ちている
銀河のひとしずくは
とめどなく

posted by 水月 りら at 01:01| | 更新情報をチェックする

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