2013年07月10日

かげのかげにあるもの

しゃぼんだまは 
つかめなかったけれど
みえないてのひらのなかで
きえないあわに
うまれかわっていたの

かげぼうしと
てをつなげなかったけれど
ふりむけば いつだって
あしあとにくっついて
つながっていたの

おいかけたながれぼしは
きえてしまったけれど
あのひかりは はるかなむかしの
ざんしょうだった
ひかりはきえても みらいに
そんざいのあかしをとどけていたの

しおれるはなを
ひきとめられなかったけれど
かたちがうつくしいのは
しおれるからだと
はなはうたってくれていたの

うみをのみほそうとしたけれど
うつわがちいさすぎて 
ためいきだけをのんでいたから
うみにはためいきがながれなかったの
だから うみはなないろをわすれない

かいがらとおさかなは 
いれかわれないけれど ほんとうは
かいがらの うまれるまえは
おさかなだった
おさかなの うまれるまえは
かいがらだったの 

おおきなそらを
はんぶんこずつしようなんて
いってたけど……
やっぱり おおきなそらは
ふたつには ならなかったね
ひとつのそらに てをつなぐ
あなたと わたし




posted by 水月 りら at 22:48| | 更新情報をチェックする
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