2013年09月30日

かならず おとずれてくる
まどを あけたら
ことりの声と いっしょに
げんかんのインターホンをならして
ドアをあけたら
なに色ともいえない服を着て
ちいさく おはよう、と
ひらいたばかりの はなびらに
こしかけて すきとおる
ひとつぶの露になって
あいさつしている
ひきたてのコーヒーの薫りをつれて
やきたてのパンの匂いに
マーガリンのように よりそって
ジャムのあまさに
てをあわせ ぶじを祈っている

そらのてっぺんに 陽がのぼると
昼と なまえをかえて
やまのかげに 陽がしずんだら
夜と ふたたびなまえをかえて
まるいてんじょうを ひとめぐりして
また おとずれてくる
だれの ところにも
くらやみの幕をあけ
約束していなくても

こんなにりちぎな あなたを
いつか うらぎってしまうのは
わたしなの……

いつか かならず
あなたを むかえられなくなる
あしたの約束できなくて
ごめんなさい

ねむりから 覚めると
あなたのひかりが 射している
あちらの世界で 目覚めても
いまのすがたで おとずれてくれますか?

思考も 
鼓動も
焼きつくされた 灰の粉に
なにも なかったように
にんげんだったころのように
にっこり ほほえんで




posted by 水月 りら at 22:42| | 更新情報をチェックする
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